Accounting Hacks: 決算資料から読み解く、ニコ動の行方 【雑感】

2009-01-05

決算資料から読み解く、ニコ動の行方 【雑感】

少し時間が経ってしまいましたが、ドワンゴの決算資料からニワンゴ(ニコニコ動画)について読み解いている記事を発見したので、雑感を記録。
http://markezine.jp/article/detail/5125

ニコ動、赤字半端ないとかドワンゴごと沈むんじゃないか?とかいう話も聞くけれど、無料サービスが当たり前と考えられてるwebで、有料会員が20万人超えてるのはむしろ健闘してると思う。
ただ、動画サイトの運営を黒字化させるのは本当に難しいのだな、とも思うわけで。
広告単価算定にあたって、「1pvまたは1クリックあたりいくら」として計算した場合、yahooなどのテキストと画像がメインのサイトに比べて、動画サイトの場合は1クリック獲得するためのデータ量が莫大に多くて、コストが相当かかるだろうし。
マスメディア的な広告収入に頼ったビジネスモデルは難しいのではないかと。まして、日本の年間広告費はGDPの約1%ちょっとで一定だから、不況には出稿数も伸び悩むだろうし。

だからドワンゴ(二ワンゴ)は今後、広告以外の部分で収益をあげていくような戦略をメインにとっていくのではないかと思う。 プレミアム会員およびその比率の増加とか、ポイント収入の増加とか。 ドワンゴの大株主にはエイベックスがいるから、CDのタイアップ販売やプロモーションとか。

その辺りの、ニコ動をポータルとした派生ビジネスを展開していくんじゃないですかね? 動画サイトってそうやっていかないと、いくらムーアの法則をもってしても、まだまだビジネスとして成り立たせるのは難しいんだろうなぁ。
もちろん、サーバコストの面を考えていくならP2Pなどの技術もいろいろ検討されているんだろうとは思うけれど。。

以上、雑感でした。

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