Accounting Hacks: 2009

2009-07-06

ウェブカムの本気

まずはこれを観てほしい。

 

発想の勝利ってだけの話じゃなくて、もうなんだか、かっこよくて美しい。

相当大変だったと思うんですが、素晴らしいですね。こちらSOURというバンドのPVなんですが、気づいたらTechCrunchの記事でも取り上げられてます。

Yooouuutuuubeの映像もあわせて是非とも。お奨めです。

http://www.yooouuutuuube.com/v/?rows=15&cols=15&id=WfBlUQguvyw&startZoom=1

2009-06-19

決済大手ペイパル(paypal)が日本市場へ本格参入

海外送金サービスを銀行以外の一般事業者にも解禁する「資金決済に関する法律(資金決済法)」が17日、参議院本会議で可決・成立しました。

日本では現在、送金などの為替取引業務については銀行などの独占となっていますが、資金決済法では、金融庁の審査を受けて登録すればこの分野に一般事業が新規参入することが可能となります。(ただし少額取引に限られますが。)

これを受けて、米国ネット決済サービス大手のペイパルが日本への事業参入を始めるようです。

ペイパルは、電子メールと銀行口座を登録すれば少額の送金や受け取りができるサービスを約190の国や地域で運営しており、ネット上の決済手段の一つとして定着しているサービスです。取引が簡単で、なおかつ手数料を抑えられることや、クレジットカードや銀行口座の番号といった個人情報を売り主に伝えずに支払いができることがメリットですね。

今までも日本からpaypal.comを利用することはもちろん可能でしたが、銀行口座からの直接送金などはできませんでした。ペイパルが日本へ本格参入することになれば、ますます使い勝手が良くなることは間違いないですね。

ペイパル以外にもドコモが携帯電話を使ってこの分野への参入を検討しているということなので、銀行の独占市場に風穴が開く可能性もあります。

また、決済手段が多様化することで、楽天などのショッピングモールに頼らなくても単独でECを展開することができるようになったり、アプリの販売やASP提供などもより柔軟に行えるようになっていくのではないでしょうか。

施行は2010年の見通しというこですが、サービス利用者としては今後に期待がもてます。

 

参考

ペイパル https://www.paypal.com/j1/cgi-bin/webscr?cmd=_home&country_lang.x=true

国会提出法案等 http://www.fsa.go.jp/common/diet/

2009-06-12

クックパッド,マザーズ上場承認きた

料理レシピ投稿サイトの運営などを行っているクックパッド株式会社がマザーズでの上場承認を受けたみたいですね。

東証、新規上場会社

http://www.tse.or.jp/listing/new/index.html

東証、-クックパッド株式会社-

http://www.tse.or.jp/listing/new/200907/7cook.html

web系では久々な感じですね。グリー以来かな。

最近の経済状況下での上場ということで、とても頼もしいニュースですね。

梅田望夫さんは『日本のwebは残念』と感じているようだけど、日本は日本で、シリコンバレーとは違う形でwebの世界が構築されていくのもありなんじゃないだろうか。

クックパッドのように、生活の中で自然と利用されるサービスというのはとても日本的ですばらしいと思うのです。

とりあえず、上場日は7月17日ということで。

おめでとうございます。

2009-06-09

Google Developer Day 2009へ行ってきた

Google Developer Day 2009の基調講演へ行ってきました。

場所はみなとみらい、パシフィコ横浜。

IMG_0074

テーマはPowerful Web!!

以下、内容のメモ。

■HTML5の話。

  • javascript全開でFLASHなどのプラグインがなくても動画を操作できるようになる。
  • Video と canvasを統合して一つのアプリケーションのように動かすなど。

■Androidの話。

  • Android Marketには5000以上のアプリケーションあり。
  • とはいえAndroidはこれからであり、その発展は開発者がどれだけ参加してくれるかにかかっている。

■OpenSocialの話。

  • WebにSocialが加わることによってgoodからbetterへ進化する。
  • mixiの笠原氏が講演。mixiアプリの説明など。

■Google Waveの話。

  • 先日の記事でも紹介したように、リアルタイムコミュニケーションのデモを披露。
  • 同期、リアルタイムの翻訳などはまさに圧巻。


そしてGoogleからサプライズプレゼント!

なんと、Android搭載のGDDフォンを頂いてきましたよ。

SN390004


アメリカでは配ったらしいので、もしかしたらと思っていたら・・・ほんとに貰えた。

いやぁ、かなり嬉しいです。

SN390005


一緒に行ったエンジニアなんて、帰ってきてからずっとこれで遊んでます。

まさに、おもちゃ買ってもらった直後の子供と一緒です。

Google先生、さすがですね、恐れ入りました。

2009-05-31

アナロ熊

まさか池田信夫blogで初音ミクとアナロ熊を視聴することになるとは思ってもみなかったなぁ。

 

Googleとクルーグマンの記事に挟まれてるアナロ熊が、なんとも哀愁漂ってていいですね。

でもこれ、池田さんが時々批判している2chとニコニコ動画から生まれた動画だっていうのも皮肉な話。

 まぁせっかくなので本家のニコニコ動画も合わせて。



2009-05-29

Google Wave が創り出すリアルタイムウェブ

サンフランシスコで開かれている「Google I/O」カンファレンスにおいてGoogoleが行った「Google Wave」のデモンストレーションの様子を、@ITが詳細にまとめているようなので紹介。

【詳報】Google Waveとは何なのか? − @IT

  米グーグルは5月28日、米国サンフランシスコで開催中のイベント「Google I/O 2009」で、まったく新しいメッセージングおよびコラボレーションのためのプラットフォーム、「Google Wave」を発表した。同日、開発者向け早期プレビューとして公開。限定的にアカウントを発行して、外部の意見を取り入れながら開発を進める。年内にも一般向けサービスを公開し、それに続いてサーバの実装も順次、Apache2.0ライセンスのもとでオープンソースで公開していく予定だという。

  プロジェクトリーダーで、Google Waveの基調講演でデモンストレーションを行ったラース・ラスムセン氏は、Google Waveは「3つのP」からなると説明する。

 

 

Google Waveの構成する3つの「P」とはプロトコル、プロダクト、プラットフォームのことらしいです。

開発者曰くGoogle Waveは、「会話タイプのコミュニケーションと、コラボレーションタイプのコミュニケーションを結合する」試みであると。

 

つまりは、これまで用途によって使い分けてきたネット上でのコミュニケーションツールを、Google Waveがすべてまとめて面倒みますよって話でしょうか。

Google Wave上では、メール、インスタントメッセンジャー、ブログ、写真やドキュメントの共有、Wiki、これらが統合されたリアルタイムのコミュニケーションが実現されるという、まさにリアルタイムウェブの世界です。

 

今後は世界中の開発者を巻き込んで、ますますとんでもないサービスへと進化していくのでしょう。

2009-05-01

グリーの決算内容が凄すぎる件

SNS運営のグリーが2009年6月期第3四半期(2008年7月~2009年3月)の決算をを発表しました。

以下、決算短信。

平成21年6月期 第3四半期決算短信(非連結)

単体のですけど、売上高は88億円、営業利益は57億2900万円、経常利益は56億9600万円、純利益は30億4600万円。営業利益率、経常利益率ともに60%超!

「税金対策とか色々、計画的に・・・」みたいな考えはとりあえず無視で、イケイケドンドンな感じですね。

笑っちゃうくらい利益率が凄いなぁ。

 

こうゆう勢いのあるベンチャー企業にどんどん頑張ってもらって、たくさん税金払ってもらえば良いと思います。

ただし不安要素も・・・

サーバー管理者に閲覧禁止措置要請へ/警視庁、子供の閲覧防止求め

わいせつ画像や未成年との交際を求める書き込みなど、18歳未満の子供に有害な情報がインターネットにあふれていることを受け、警視庁が「ミクシィ」など多数の会員を抱えるサイトやサーバーの管理者に対し、子供が有害情報を閲覧できない措置を取るよう協力要請を検討していることが26日、分かった。インターネット上の有害な情報から子供を守るための「青少年インターネット環境整備法」の施行に伴うもので、週内にも業者など数カ所に要請文を手渡す方針だ。

 

「青少年インターネット環境整備法」はかなり厄介な法律でしょうね。趣旨はわかるんですけど。

「青少年」が錦の御旗に掲げられると、上場企業の収益基盤まで揺さぶりかねないという、なかなか強力な言葉です。

2009-02-25

みずほFGと優先出資証券

みずほFGの優先出資証券の発行内容が決まったようです。(優先出資証券は社債と普通株の中間のような存在)



海外の機関投資家向けに、8.5億ドル(約800億円)だそうで。
みずほは昨年も、優先出資証券と劣後債で合わせて約4000億円ほど調達してましたよね。BIS規制が気になるところでしょうか。

この800億、行き先はみずほコーポレート銀行かな?などと手堅いとこ予想してたら、まぁ普通に記事出てました。

以下、ロイターの記事。

みずほFG<8411.t>が8.5億ドルのドル建て優先出資証券を発行、配当14.95%

[東京 23日 ロイター] みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)は23日、予定していた優先出資証券の発行条件を決定し、8億5000万ドル(約850億円)を調達すると発表した。調達資金は、グループのみずほコーポレート銀行の永久劣後特約付貸付金として全額充当する。

発行するのは米ドル建配当金非累積型永久優先出資証券で、配当は2014年6月まで年率14.95%の固定となり、その後は変動配当となる。払込予定日は2月27日。みずほFGの普通株への交換権は付いていない。今回は国内の投資家を対象に募集せず、米国の適格機関投資家に対する限定私募のほか、ユーロ市場で募集した。

みずほFGは2月13日に優先出資証券を発行するための特別目的子会社(SPC)を設立すると発表していた。

うーん、14.95%ですか。なかなかやりますね、これは。

次は、三菱UFJの出番か・・・?



優先出資証券(ゆうせんしゅっししょうけん)とは、債券と普通株の中間の性質を持ち優先株に類似した有価証券であり、通常は残余財産分配請求権において劣後債権者より劣後し、普通株より優先する。その発行条件はさまざまであるが、償還期限が長期であるか定められておらず、議決権を有さず、配当率があらかじめ定められているといった条件で発行されるものが多い。


2009-02-20

【村上春樹スピーチ】常に卵の側に

村上春樹氏のエルサレム賞受賞でのスピーチ。

氏の才能と勇気と信念に、強く心を打たれました。

いつまでも忘れぬよう、署名記事の引用を残しておこう。


By Haruki Murakami


I have come to Jerusalem today as a novelist, which is to say as a professional spinner of lies. 

Of course, novelists are not the only ones who tell lies. Politicians do it, too, as we all know. Diplomats and military men tell their own kinds of lies on occasion, as do used car salesmen, butchers and builders. The lies of novelists differ from others, however, in that no one criticizes the novelist as immoral for telling them. Indeed, the bigger and better his lies and the more ingeniously he creates them, the more he is likely to be praised by the public and the critics. Why should that be? 

My answer would be this: Namely, that by telling skillful lies - which is to say, by making up fictions that appear to be true - the novelist can bring a truth out to a new location and shine a new light on it. In most cases, it is virtually impossible to grasp a truth in its original form and depict it accurately. This is why we try to grab its tail by luring the truth from its hiding place, transferring it to a fictional location, and replacing it with a fictional form. In order to accomplish this, however, we first have to clarify where the truth lies within us. This is an important qualification for making up good lies. 
Advertisement
Today, however, I have no intention of lying. I will try to be as honest as I can. There are a few days in the year when I do not engage in telling lies, and today happens to be one of them. 

So let me tell you the truth. A fair number of people advised me not to come here to accept the Jerusalem Prize. Some even warned me they would instigate a boycott of my books if I came. 

The reason for this, of course, was the fierce battle that was raging in Gaza. The UN reported that more than a thousand people had lost their lives in the blockaded Gaza City, many of them unarmed citizens - children and old people. 

Any number of times after receiving notice of the award, I asked myself whether traveling to Israel at a time like this and accepting a literary prize was the proper thing to do, whether this would create the impression that I supported one side in the conflict, that I endorsed the policies of a nation that chose to unleash its overwhelming military power. This is an impression, of course, that I would not wish to give. I do not approve of any war, and I do not support any nation. Neither, of course, do I wish to see my books subjected to a boycott. 

Finally, however, after careful consideration, I made up my mind to come here. One reason for my decision was that all too many people advised me not to do it. Perhaps, like many other novelists, I tend to do the exact opposite of what I am told. If people are telling me - and especially if they are warning me - "don't go there," "don't do that," I tend to want to "go there" and "do that." It's in my nature, you might say, as a novelist. Novelists are a special breed. They cannot genuinely trust anything they have not seen with their own eyes or touched with their own hands. 

And that is why I am here. I chose to come here rather than stay away. I chose to see for myself rather than not to see. I chose to speak to you rather than to say nothing. 

This is not to say that I am here to deliver a political message. To make judgments about right and wrong is one of the novelist's most important duties, of course. 

It is left to each writer, however, to decide upon the form in which he or she will convey those judgments to others. I myself prefer to transform them into stories - stories that tend toward the surreal. Which is why I do not intend to stand before you today delivering a direct political message. 

Please do, however, allow me to deliver one very personal message. It is something that I always keep in mind while I am writing fiction. I have never gone so far as to write it on a piece of paper and paste it to the wall: Rather, it is carved into the wall of my mind, and it goes something like this: 

"Between a high, solid wall and an egg that breaks against it, I will always stand on the side of the egg." 

Yes, no matter how right the wall may be and how wrong the egg, I will stand with the egg. Someone else will have to decide what is right and what is wrong; perhaps time or history will decide. If there were a novelist who, for whatever reason, wrote works standing with the wall, of what value would such works be? 

What is the meaning of this metaphor? In some cases, it is all too simple and clear. Bombers and tanks and rockets and white phosphorus shells are that high, solid wall. The eggs are the unarmed civilians who are crushed and burned and shot by them. This is one meaning of the metaphor. 

This is not all, though. It carries a deeper meaning. Think of it this way. Each of us is, more or less, an egg. Each of us is a unique, irreplaceable soul enclosed in a fragile shell. This is true of me, and it is true of each of you. And each of us, to a greater or lesser degree, is confronting a high, solid wall. The wall has a name: It is The System. The System is supposed to protect us, but sometimes it takes on a life of its own, and then it begins to kill us and cause us to kill others - coldly, efficiently, systematically. 

I have only one reason to write novels, and that is to bring the dignity of the individual soul to the surface and shine a light upon it. The purpose of a story is to sound an alarm, to keep a light trained on The System in order to prevent it from tangling our souls in its web and demeaning them. I fully believe it is the novelist's job to keep trying to clarify the uniqueness of each individual soul by writing stories - stories of life and death, stories of love, stories that make people cry and quake with fear and shake with laughter. This is why we go on, day after day, concocting fictions with utter seriousness. 

My father died last year at the age of 90. He was a retired teacher and a part-time Buddhist priest. When he was in graduate school, he was drafted into the army and sent to fight in China. As a child born after the war, I used to see him every morning before breakfast offering up long, deeply-felt prayers at the Buddhist altar in our house. One time I asked him why he did this, and he told me he was praying for the people who had died in the war. 

He was praying for all the people who died, he said, both ally and enemy alike. Staring at his back as he knelt at the altar, I seemed to feel the shadow of death hovering around him. 

My father died, and with him he took his memories, memories that I can never know. But the presence of death that lurked about him remains in my own memory. It is one of the few things I carry on from him, and one of the most important. 

I have only one thing I hope to convey to you today. We are all human beings, individuals transcending nationality and race and religion, fragile eggs faced with a solid wall called The System. To all appearances, we have no hope of winning. The wall is too high, too strong - and too cold. If we have any hope of victory at all, it will have to come from our believing in the utter uniqueness and irreplaceability of our own and others' souls and from the warmth we gain by joining souls together. 

Take a moment to think about this. Each of us possesses a tangible, living soul. The System has no such thing. We must not allow The System to exploit us. We must not allow The System to take on a life of its own. The System did not make us: We made The System. 

That is all I have to say to you. 

I am grateful to have been awarded the Jerusalem Prize. I am grateful that my books are being read by people in many parts of the world. And I am glad to have had the opportunity to speak to you here today.

2009-02-16

スティーブ・ジョブスの名スピーチ

君たちの時間は限られている。
その時間を他の誰かの人生を生きることで無駄使いしてはいけない。
ドグマにとらわれてはいけない。
それでは他人の思考の結果とともに生きることになる。
他人の意見の雑音で、自分の内なる声を掻き消してはいけない。
最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。
心や直感は君たちが本当になりたいものが何かを、すでにずっと昔に知っているのだ。
だからそれ以外のことはすべて二の次でいい。


Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
Don't be trapped by dogma. - which is living with the results of other people's thinking.
Don't let the noise of other's opinions drown out your own inner voice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
They somehow already know what you truly want to become.
Everything else is secondary.






これは、2005年にスタンフォード大学で行われた講演で、卒業生たちへ向けたスティーブ・ジョブスのスピーチです。
講演の様子はネット上に公開され、現在に至るまで世界中で圧倒的支持を得ており、もはや伝説的スピーチと言っても過言ではないでしょう。

私自身、初めて視聴した時はこのスピーチに強く心を打たれ、夜も眠れないほどの興奮を覚えました。
今でも新たなチャレンジをするときには、これらの言葉から勇気を貰って前へと進んでいます。

先の見えない混沌とした時代だからこそ、内なる心の声に耳を傾け、真に価値あるものは何かを問いかけ続けなければならないのだと思います。


2009-02-09

著名VCとオラクルの社長がオバマ大統領の経済再生諮問委員会メンバーに

百年に一度といわれる金融危機の最中に大統領となったオバマ氏ですが、この最悪の状況を打破するためにシリコンバレーの超大物二人を経済再生諮問委員会のメンバーに指名したようです。


以下、CNETのVENTURE VIEWより一部引用。

著名VCのドーア氏とオラクルのフィリップス社長、オバマ大統領の経済再生諮問委員会メンバーに

Obama米大統領は、経済回復諮問委員会(ERAB)のメンバーにシリコンバレーのリーダー2人を指名した。ERABは16人の委員で構成され、現在の極めて深刻な不況下で大統領に経済面でのアドバイスを行う。

そのうちの1人は、ベンチャーキャピタルKleiner, Perkins, Caufield & Byers(KPCB)のパートナーを務める億万長者のベンチャーキャピタリストJohn Doerr氏。Doerr氏はかつて、Google、Amazon.com、Sun Microsystems、Cypress Semiconductorへの出資に関わり、現在はAmazonやGoogleなどの取締役を務めている。また、最近は環境技術に関心を寄せている。

もう1人は、Oracle社長のCharles Phillips氏。Phillips氏は2003年5月に同社の社長に就任し、それ以前はMorgan StanleyのInstitutional Securities Divisionに在籍していた。同氏はLinuxの熱狂的支持者で、2005年には「オンデマンドこそ、この先長く続く未来のソフトウェアの形であり、われわれはLinuxでそれを構築している」と述べている。



オバマ大統領はイノベーションによってこの経済危機を乗り切り、新たな未来を構築するつもりだということが良く解ります。保護主義一辺倒には決してならないと。

既得権益を守ることしか頭にない日本の政治家とはレベルが違うなぁ。
私の中での民主党のイメージが、クリントン政権のものとはかなり変わってきています。
今回の危機から一番早く復活するのはやはりアメリカなのかもしれない。

翻って日本の民主党は・・・

2009-02-04

夏野剛さんがちょっと熱い

以前、決算資料から読み解く、ニコ動の行方 【雑感】という記事で、ニコニコ動画の収益性について述べましたが、そのニコニコ動画の『黒字化担当』取締役ともいうべき夏野剛さんがとてもユニークな発言をされているのでご紹介。



以下、NIKKEI NET の特集コラム「これを読んで怒りを覚えるあなたは・・・より一部引用。

■できないなら「英断」を

そんなことはできない。そんなことは思いつかない。そんなことは効果がない。そんなこと自分の趣味じゃない。そんなことやったことない。とりあえず部下に検討させる。

そういう答えが思い浮かんだリーダーの方、お願いです。この危機を乗り切るために、日本の将来のために、ひいては人類の進化のために、身を引いてください。失うものは何もありません。もう皆さんは十分尊敬される成果を出されました。今こそ、変化を主導できそうな後継を指名してください。その新しいリーダーに任せてください。

新しいリーダーのやることは気に入らないかもしれません。失敗するかもしれません。でも変化しないよりマシです。日本にとって最後のチャンスです。お願いします。

はっきり言います。皆さんが邪魔なんです。これ以上日本を駄目にしないでください。英断を下して下さい。

これを読んでお怒りを覚える方、あなたがまさに時代遅れなんです。


これ、最初はネタか?と思ったんですが、きっと本気で言ってるんでしょうね。
夏野さん、かなり面白い人だなぁ。

ニコニコ動画が今後どんな風に変化していくのか、ちょっと楽しみになってきました。

2009-02-01

ビックカメラ会長に課徴金

先日も『ビックカメラ、監理ポストへ』という記事を書きましたが、ビックカメラの不動産取引に係る不正処理の問題で新たな展開がありましたね。



以下、47newsより引用。

ビックカメラ会長に課徴金勧告へ  1億2千万円、監視委

家電量販大手のビックカメラ(東京)が虚偽内容の有価証券報告書などを基に公募増資したとされる問題で、証券取引等監視委員会は31日、不正な増資の際に持ち株を売却したとして、金融商品取引法に基づき同社の新井隆二会長(62)に約1億2000万円の課徴金納付命令を出すよう金融庁に勧告する方針を固めた。

虚偽記載に絡み企業トップへの命令が勧告されるのは初めて。課徴金額も個人としては過去最高額となる。

監視委は併せて法人としてのビックへの命令も勧告し、同社への課徴金額は2億5000万円前後に上る見通しだ。

監視委の調査によると、ビックは自社とグループ会社が出資した匿名組合を通じて特定目的会社(SPC)に資金を流し、池袋本店などの不動産を2002年8月に売却、家賃を払って店舗の使用を続けた。

07年10月に売却不動産を買い戻した際、組合が清算されると、ビックは受け取った清算配当金約49億円を利益として計上、08年2月期の半期報告書などに記載したとされる。

日本公認会計士協会の実務指針によると、自社の出資比率が5%を超えるSPCに不動産を売却した場合、売買取引ではなく不動産を担保とした資金調達とみなされるため、売却額を借入金として処理しなければならない。

監視委はビック側のSPCに対する出資比率は実質5%以上だったと認定。清算配当金額も不動産の評価額が水増しされたもので、利益として計上できないと判断した。


これってつまり、典型的な連結外しですよね。
SPCを利用した不動産の流動化についての規定である5%ルールは、「実質的にどうか?」という部分で判断しなければならないというわけで。

投資家を欺いたビックカメラの責任は重いですし、監査を担当したあずさ監査法人の責任問題にも今後は発展していくでしょうね。

2009-01-29

丸井今井、民事再生法申請

北海道の百貨店、丸井今井=『丸井さん』が経営破たんし、民事再生法の適用を札幌地裁に申請した模様。


以下、ロイターより。

[東京 29日 ロイター] 
北海道の老舗百貨店、丸井今井(札幌市)は29日、札幌地方裁判所に民事再生法の手続きを申請し、再生手続きの開始が決定したと発表した。
広報担当者によると、丸井今井は、2005年11月に伊勢丹と業務支援提携を結び、これまでも支援を受けてきたため、今回もスポンサー支援を要請した。これに対し、三越伊勢丹ホールディングス(3099.T: 株価, ニュース, レポート)は「至急検討に入る」としている。負債総額は08年12月末で約502億円。

帝国データバンクによると、1997年に主力取引行の北海度拓殖銀行が破たんしたのをきっかけに経営難が表面化。
整理回収機構や道内金融機関の金融支援のほか、伊勢丹からの支援で店舗改装などの再建に取り組んできたが、予想を上回る個人消費の落ち込みで2008年1月期には43億8300万円の当期純損失を計上。今期に入ってからも売り上げ減少に歯止めがかからず、再建計画の再度の見直しを迫られた。


丸井今井、伊勢丹にスポンサー支援を要請しているようですが、はっきり言って伊勢丹だってそんなに余裕はないのでは・・・?
地方の老舗百貨店が閉店してしまうと、その後は街全体が見るからに活気がなく悲惨な状態になってしまいますよね。
再生法の適用を申請したということは、今後は今まで以上に不採算店舗の閉鎖や従業員のリストラなどが行われるのでしょうが、全ての手を打ったからといって見事再建できるとは限らないわけで。

そもそも百貨店の存在意義が問われている昨今、状況は非常に厳しいでしょうね。

独断・偏見であえて言わせていただくと、百貨店を含めた地方の接客業のレベルは、東京などの大都市のそれと比べて非常に低いと思わざるをえない。 接客態度や商品知識を含んだそもそもの「プロ意識」というものがどうしても足りないように感じるのです。
新宿のヨドバシカメラの店員さんなど、本当に関心してしまうほど「プロ」です。


悪化の一途をたどる経済状況の中、そこで働く人たちのモチベーションを上げるのは大変難しいことだとは思うけど、客としてはお店に行ったらいつでも気持ち良くサービスを受けたいものです。

2009-01-26

【書評】 クラウド化する世界


クラウドコンピューティングの現状について俯瞰的に書かれた本。
電力業界の変遷と比較しつつ、ネットを中心としたIT業界が向かっている未来をわかりやすく語るあたりはとても面白い。

これまでは自社で賄っていたIT投資(windous、会計システム、各種データベース等)であるが、ネットの『あちら側』(クラウド=雲)から提供される様々なサービスを利用することによって、web(ブラウザ)経由でより安価に業務を行うことができるようになる。

こうなると、グーグルがブラウザ『Google Chrome』を開発した理由もわかってくる。
単なる閲覧だけではなく『仕事』として使うならば、同時にいくつものサイトやアプリケーションを開いてもビクともしないタフなブラウザが求められる。chromは例え一つのタブに問題が生じてフリーズしたとても、それがブラウザ全体に影響することはない。
また、ビジネスは時間との勝負であり一分一秒も無駄にはできないが、その点に置いてもchromは徹底的に無駄を省き、他のブラウザに類を見ないほどの速さを誇る。
まさにクラウドコンピューティング時代のブラウザだと理解できるだろう。


本書に出てくる企業はグーグル、アマゾン、セールスフォースなど、クラウド化の象徴のようなところが殆どであり、専門のエンジニアやマーケターが読んでも「何をいまさら?」という内容ばかりで特に得るものは無いかもしれないが、今ネットで何が起きているのかを簡潔に理解するには非常に参考になる一冊といえる。


2009-01-23

EFO(エントリーフォーム最適化)の成功例 【星野リゾート】

EFOを実施することによる具体的な成果がITproで記事になっていました。

EFOとはEntry Form Optimizationの略で、エントリーフォーム(入力フォーム)最適化のことですが、簡単に言えばECサイトなどの会員登録や資料請求などの際に入力フォームを最適化することによって、コンバージョン率を上げる施策のことですね。

以下、元記事を一部引用。


リゾート施設運営の星野リゾート(長野県軽井沢町)は2008年末までに、運営する温泉旅館のウェブサイトの改良を完了した。

利用者の利便性向上や予約獲得数の増加を狙ったガイドラインを策定し、これに沿って全国約10カ所の温泉旅館のサイトを順次改良。
「いづみ荘」(静岡県伊東市)のサイトの場合、改良半年後にサイト経由の予約数が8割程度増え、予約フォームの離脱率(予約画面で何もせずに去ってしまう利用者の比率)も約45%から30%弱にまで下がった。
・・・


SEO、LPO(Landing Page Optimization)と合わせて、間違いなく今後のwebマーケティングの柱になるでしょう。
ユーザビリティを追求していくと、そこにはビジネスチャンスが眠っているということですね。

※上記の旅館サイト、Firefoxだとうまく表示されないのはいただけない・・・

2009-01-20

北洋銀行と劣後債

札幌北洋による公的資金申請のニュースが流れて数日経ちましたが、北洋銀行ではこれ以前にも資本政策の一つとして劣後債によっても資金調達しているんですよね。


北海道新聞の記事によると、
同行が行っている資本増強として、〇八年十月以降の劣後ローンによる調達額の合計が二百五十億円程度となったことも分かった。内訳は道内十二信金から百億円程度、複数の生損保から百五十億円程度。

となっているわけです。

劣後債といえば先日ぐっちーさんがブログで、ドイツ銀行が劣後債のコールをかけなかった件に触れつつわかり易く解説してくれてましたが。曰く、
劣後債、細かい定義はともかく、要するに資本に算入できる債券の顔をした資金調達です。

もう少し引用させていただくと、
資本ですから銀行的には「永久債」などというものが好まれますが、投資家から見ると期限がない返済順位が株式とほぼ同等の融資に該当しますのでこれは怖い(実は80年代にはこんなのががんがん発行されました。当時は本当に銀行は絶対につぶれないと思われていたのです・・・)

そこで償還期限10年ノンコール5年など、5年後からコールをかける可能性がありますよ、として、しかもコールをかけない場合、つまり償還させない場合は利率が上がる、ステップアップと呼ばれる仕組みで償還にプレッシャーをかける、という商品が一般化していきました。

テップアップですから5年後に新しいステップアップ後の金利条件と照らし合わせて償還するかどうか決めれば良い・・・・ようなものに見えますが、実は当然コールをかけますよ、とマーケットでは認識している商品です。


ドイツ銀行については、ユーロ建ての劣後債のコールをかけなかったということで、投資家に対して筋を通さなかったということですが。

北洋銀行がどのような約束で起債しているかはわかりませんが、上記に近い仕組みの内容だと推測できます。
公的資金(まだ本決まりではありませんが)と合わせ、財務基盤を強固なものとした上でこの金融危機を乗り越え、北海道経済を回復に導いていくことをひっそりと期待しております。

2009-01-18

北洋銀行、公的資金申請へ

北洋銀行を抱える札幌北洋ホールディングスが公的資金の注入を金融庁に申請するようです。


以下、NIKKEI NTEより引用。

札幌北洋、公的資金申請へ 新金融強化法で初、数百億円を軸に

 北海道が地盤の北洋銀行を傘下に抱える札幌北洋ホールディングスは17日、公的資金の注入を金融庁に申請することで最終調整に入った。金融機関に公的資金を予防的に注入する新しい金融機能強化法に基づく措置で、早ければ今年度中にも注入を受ける。注入額は数百億円を軸に詰める。金融市場の混乱が今後も続くと判断、公的資金による資本増強で将来の損失に備え、貸し出し余力を高める。

 同法に基づく申請方針が表面化したのは今回が初めて。金融機関に公的資金を予防的に注入するのはほぼ2年ぶり。第二地方銀行最大手で、財務体質が比較的健全な同社が申請すれば、有力地銀各行が追随する可能性もある。今回の金融危機で欧米各国は公的資金を既に注入しており、日本でも金融安定化策が本格的に動き出す。


現在の金融危機の本質は、ずばり信用収縮に尽きるといえるわけで。その意味で、他の地銀に先立って予防線を張るというのは英断かもしれない。

何といっても、北洋銀行がつまづいてしまったら、ただでさえ最悪の北海道経済は本当に崩壊してしまうでしょうから。

しかしながら、銀行は自己資本を守るために融資を減らす目的で貸し剥し・・・せっかく資本注入してもそれが融資に回らない・・・なんてことにならないことを願うばかりです。


銀行はお金を貸すのが仕事なわけですから。

2009-01-16

ビックカメラ、監理ポストへ

昨年末あたりから色々ニュースにはなっていましたが、ついに監理ポスト行きになったみたいです。

以下、Bloomberg.co.jpから引用。

1月16日(ブルームバーグ):会計処理見直しに伴い過去の決算数値を訂 正すると表明していたビックカメラは16日、前期(2008年8月期)連結純損益 が赤字に転落していたことを明らかにした。前期中間期に計上していた特別利 益が消失した。東証はビックカメラ株が上場廃止の恐れがあるとして監理銘柄 に指定しており、株価押し下げ要因になるとの見方が出ている。

16日に東証で開示した資料によると、前期純損益は21億4000万円の損失 だった。これまでは41億1000万円の利益としていたが、匿名組合(SPC) 清算配当金49億2000万円の特別利益を取り消した。このSPCは02年8月の 不動産流動化に関与していたが、この会計処理を変更、配当金がなくなった。

ビックカメラにとって少なくともこの10年で初の赤字になる。東証は16 日、市場1部上場のビックカメラ株式を監理銘柄に指定した。有価証券報告書 の訂正を今後提出する予定で、上場廃止基準(有証虚偽記載)に該当する恐れ があるとして投資家に注意喚起する。

岡三証券の鳥浜伸八アナリストは、前期損益の赤字転落は想定できたと前 置きした上で、「監理銘柄指定と一部に報道されている証券取引等監視委員会 による調査の行方が気になる」と指摘、株価には決していい影響は与えないと 予想した。産経新聞などは、有証虚偽記載の疑いで監視委がビックカメラを調 査していると昨年12月に報じている。

家電量販店のビックカメラは昨年12月25日、池袋本店ビルの流動化をめ ぐる会計処理方法を見直し、02年8月期から08年8月期(前期)までの個別決 算と過去5期分の連結決算を訂正すると発表していた。前期中間期に利益をか さ上げした形になり、前期下期には約120億円の増資をしている。

ビックカメラの株価終値は、前日比120円(0.4%)高の2万8920円。


以下、東証からのニュース「監理銘柄の指定について-㈱ビックカメラ-」

<内国株式> 
(1) 銘柄 株式会社ビックカメラ 株式 
(コード:3048、市場区分:市場第一部) 
(2) 監理銘柄(審査中)指定期間 平成21年1月16日(金)から当取引所が
上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日まで 
(3) 監理銘柄(審査中)指定理由 有価証券上場規程施行規則第605条第1項
第14号(上場会社が有価証券上場規程第601条第1項第11号a前段(虚偽記載)に 
該当すると認められる相当の事由があると当取引所が認める場合)に該当するため 
(注)株式会社ビックカメラは、本日、同社が平成14年8月に実行した
不動産の流動化に関する会計処理の見直し及び 
平成16年8月期から連結子会社の追加に伴う過年度決算への影響額について開示を行いました。 
当取引所としては、本日の同社の開示内容から、今後提出が予定されている
有価証券報告書等の訂正内容が重要と認められる相当の 
事由があると判断し、同社が訂正報告書を提出した後の審査の結果
いかんによっては上場廃止基準に該当することとなるため、 
同社株式を上場廃止基準に該当するおそれがある銘柄として
監理銘柄(審査中)に指定し、投資者の注意を喚起するものです。


不動産の流動化については色々と要注意ということでしょうか。ちなみにビックカメラの監査法人は「あずさ監査法人」ですね。

2009-01-08

蜷川実花展と公益法人の財務諸表

デスク周りを整理していたら、先日行ってきた蜷川実花展 のチケットが出てきた。
展覧会はとてもすばらしく、「地上の花、天井の色」というタイトルそのままに、まさに色鮮やかな花に囲まれた別世界といった印象を受けました。

                  NINAGAWA WOMAN


東京オペラシティのアートギャラリーには何度か行ったことがあるけど、常設展示はしてなかったような・・・
気になったので運営元の東京オペラシティ文化財団のサイトを見てみると、情報公開されていました。
http://www.disclo-koeki.org/02a/00107/index.html

常設展はなくとも、やはり所蔵品はたくさんありました。これによると『アートギャラリー展示用書画、755点』となってます。
そして貸借対照表の固定資産の部に、『書画等』という勘定科目で1,127,475,590円と記されてます。11億円、なかなかの金額ですね。
ついでに見てみると、資産運用の為でしょう、国債を5億円分ほど保有しているようです。ちなみに満期保有目的債権の評価方法は償却原価法(定額法)でなされていますね。

それにしても、収支計算書によれば収入の半分以上が協賛金によるものであるという現実。このご時世、美術館等の館長さん達は日々、スポンサー探しに奔走されているのでしょうか・・・

芸術・文化にはお金がかかるんですね。

2009-01-06

米国アダルトサイト運営会社が上場申請

先日、Tech Crunch Japanでこんな記事に出会いました。

Adult Friend Finder が上場を申請
http://jp.techcrunch.com/archives/20081223adult-friendfinder-files-to-go-public/


フロリダにあるアダルトサイトの運営会社が上場の申請をしたという記事で、まだ正式に上場を果たしたということではないようですが、さすがアメリカだなぁという感じです。
日本でアダルトサイトの運営会社が株式を公開するなんて話、聞いたことないですし、ちょっと考えにくいですよね。
余談ですが、楽天とライブドアでプロ野球の新規参入を競っていたとき、ライブドアが落とされた理由の一つに「ライブドアのポータルサイトではアダルトコンテンツも利用(検索?)できるので、社会的に好ましくない」みたいなことも言われていたような気がしますし。

約$400M(4億ドル)で買収した会社を上場させて$460M(4億6000万ドル)の資金を獲得するということですから、とりあえずこの買収は成功ということでしょうか。

それにしても、2008年の最初の3四半期の売上が$244M(2億4400万ドル)って、もの凄いですね。

2009-01-05

決算資料から読み解く、ニコ動の行方 【雑感】

少し時間が経ってしまいましたが、ドワンゴの決算資料からニワンゴ(ニコニコ動画)について読み解いている記事を発見したので、雑感を記録。
http://markezine.jp/article/detail/5125

ニコ動、赤字半端ないとかドワンゴごと沈むんじゃないか?とかいう話も聞くけれど、無料サービスが当たり前と考えられてるwebで、有料会員が20万人超えてるのはむしろ健闘してると思う。
ただ、動画サイトの運営を黒字化させるのは本当に難しいのだな、とも思うわけで。
広告単価算定にあたって、「1pvまたは1クリックあたりいくら」として計算した場合、yahooなどのテキストと画像がメインのサイトに比べて、動画サイトの場合は1クリック獲得するためのデータ量が莫大に多くて、コストが相当かかるだろうし。
マスメディア的な広告収入に頼ったビジネスモデルは難しいのではないかと。まして、日本の年間広告費はGDPの約1%ちょっとで一定だから、不況には出稿数も伸び悩むだろうし。

だからドワンゴ(二ワンゴ)は今後、広告以外の部分で収益をあげていくような戦略をメインにとっていくのではないかと思う。 プレミアム会員およびその比率の増加とか、ポイント収入の増加とか。 ドワンゴの大株主にはエイベックスがいるから、CDのタイアップ販売やプロモーションとか。

その辺りの、ニコ動をポータルとした派生ビジネスを展開していくんじゃないですかね? 動画サイトってそうやっていかないと、いくらムーアの法則をもってしても、まだまだビジネスとして成り立たせるのは難しいんだろうなぁ。
もちろん、サーバコストの面を考えていくならP2Pなどの技術もいろいろ検討されているんだろうとは思うけれど。。

以上、雑感でした。

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

こちらのブログ、半年以上も放置していましたが、新年を機にまた少しずつ更新をしていこうと考えています。
関係各位の皆様、本年も宜しくお願い致します。
健康に気をつけて頑張っていきましょう。