『知識デザイン企業-ART CONPANY-』(紺野 登 著)を読み終えての備忘録。
あらゆる技術がコモディティ化していく知識社会においては、文化・アート・デザインの力を組織の隅々まで行き渡らせることによってイノベーションを起こすことが必須となってくる。
「品質経営」から「創造経営」へ。
【アート・カンパニーへの10の条件】
1.社会との共創
新しい意識を持つ顧客・消費者・パートナー、企業とのグローバルな共創機会を設ける。
2.技術ではなく人間、結合ではなく綜合
ハード、ソフト、サービス/ビジネスの三位一体。技術革新ではなく、人間集団が起こすイノベーション・バイ・デザインと心得る。
3.無名の質をデザインする
知識創造の方法論やパタン・ランゲージなど、独自の知識デザインの方法論を共有する。
4.エコキャピタルの重視
自然資本と知識資本で繁栄する。
5.真摯さ
社会的・客観的な次元での感情的な思考・行為を経営理念に求めたり組織活動の基盤とする(良いモノづくりが心の回復に繋がる)。
6.組織として豊かな知を有する
知的多様性の尊重、ダイバーシティの受容が組織の知識資産を豊かにする。
7.思いを持つ個人と、個のネットワークの力
チーム力、利他主義、その中での個の自己超越を推奨・啓蒙する組織を目指す。
8.伝統と文化
美学・哲学などリベラルアーツの重視、知の継承。
9.活発なコラボレーションとそうした環境
「場」(トピカ=トポス)の創出、創造的な会話や評価の場。
10.可能性追求主義の戦略
多元主義に基づいて大所高所からのメリットを志向する生き方、非決定論的戦略。
2010-04-20
アート・カンパニーへの10の条件
投稿者 modi 時刻: 18:09
ラベル: Art/Culture, Books, マネジメント
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